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Q. 卒論でやりたいことが漠然としか決まっていなくても大丈夫ですか?
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A. はい、問題ありません。
研究テーマに沿って、起点となる論文を研究室配属時に渡します。
その中から興味のあるものを選び、発展させてゆくのがよいと思います。
いきなり学部3年の時点で思いついたことが、100年以上の心理学の歴史の中で誰も考えてもおらず、最先端の研究として成り立つことの方が希です。
卒論は締め切りがありますので、3、4年生の間に実現させるためには、ひとまず着実なところから始めるよう指導します。
4年後半になって慌てて実験をやるということのないように、責任をもって指導します。
もちろん、あなたが強い関心をもっているテーマがあればそれを掘り下げても構いません。決め方はひとつではないので、相談しながら進めましょう。
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Q. 進学したいとは思っているのですが、踏ん切りが付きません。
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A. とりあえず,試してみたらよいことがあるかもしれません。
いろいろ楽しくやってみることで,次へのステップに繋がるはずです。
ただ悩んでいてもどうにもなりませんので,ひとまずご連絡下さい。
学部3年,4年の間に適性を見極めることでも遅くはありません。
心理システム科学講座や当研究室独自の人的ネットワークで,他大学の進学先や企業就職先を相談しながら探してゆくことが可能です。
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Q. どうして論文を何篇も読まなければならないのですか?
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A. ある程度の新しいことをするには土台が必要だからです。
学術論文の末尾には引用文献リストがあり、だいたい数10件が引用されています。
これは、ある主張をするには、少なからぬ知識の裏付けが必要であることを意味します。
何も知識がなければ、自分がやろうとしていることがどれだけ斬新か、示しようがありません。
こうした理由から、土台となるための知識を獲得する努力は必要です。
もちろん、論文ばかり読んでいて実行に移せないという人もいますが、それはまた別の問題で、研究をするために最低限の知識は自分の努力で得なければなりません。
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Q. なんかしんどそうなんですけど。
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A. ポジティブな面に注目しましょう。努力したぶん,見返りがあります。
楽して実をとることはできません。
卒論の質としては高いものになることを目指して責任を持って指導します。
何事も、初めて真剣に取り組むときはエネルギーが要るものです。
上手くいけば、世界初の発見となることもあるでしょう。
実際に本研究室の卒論内容が学術誌での掲載につながったケースはあります。
“どうせやるなら、そのような心理学の歴史の一部として残る卒論にしたい!”(ちょっと大袈裟ですが)という人には良いかと思います。